SHODOSHIMA100 -ホップ

小豆島産原料100%のビールがついに完成しました。

島にあるもの、島で育てられたもの、島でつくられたもの。すべて小豆島の素材でできています。

 

開業前に入手した苗を株分けし、2019年から「陽当の里伊喜末」で育てていただいたホップ。2017年から同じく伊喜末で試行錯誤しながら育ててきいただいてきた麦と、島のオリーブの木でつくられた備長炭で浄化した水。そして、2020年にオリーブの花から採取し発見された「サッカロマイセスセレビジエ」というビール酵母。これらを原料に2021年、今年2月に仕込みをしました。

 

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2017年からの4年間、様々なことがありました。

 

最初に取り組んだのがホップの栽培。はじめは自分で育ててみました。今まで畑も耕したことのない者にとって、植物を育てることは困難でした。土のことも何も知らず、「鶏糞って何?油かす?石灰?なになに?」という感じでした。「あんた畑したことないやろ」昼間の太陽カンカン照りの下で作業しながら、大家さんに注意されたことを思い出します。

そんな状態からはじめたホップ栽培。ホップの苗を購入した業者さんが送ってくれたマニュアルを熟読し、岡山でホップを育てている方を訪ね、とりあえず土をつくり、植えてみました。1年目から結構できがよいかも?と思ったのも束の間。見た目以上に軽いホップは、収穫量わずか200g程。「最初からホップが収穫できただけでも上出来だと思おう。」そう思うことにしました。

植えてから3年。どうやら株分けをしなければいけないことを知り、2019年に堀起こしてみました。正直何本かはすでに枯れさせてしまっていましたのですが、元気な蔓の下からはエイリアンみたいなものすごい株がでてきました。これを一度伊喜末で植えてもらってみようと思い、株分けしたものを持っていきました。

するとその年、うちの畑では僅かしか実らなかったホップの実が、伊喜末で驚くほどたくさんできていました。育てる人の手によってここまで変わるものなのかと、本当に衝撃的でした。それでも、実際収穫してみるとその量は、たったの1kgほど・・。これでは欲しいと思っていた2kgにはまだ足りません。しかし200gから一気に1kgか!これは来年期待できる!と思いました。

 

そして翌2020年。ついに2kg収穫することができました!大きく前進しました。

 

同じく2020年。一方では「麦を『麦芽』にする」ことにも成功していました。

続く。